治療室例会
日時 平成24年1月15日(日曜日)10:00~16:00
内容
午前 10:00~12:00
各種実技 普段例会でしない実技
・知熱灸
・円皮鍼と皮内鍼
・捻挫や突き指の治療
・子午治療(短時間で救急に治療する場合)
昼食休憩 12:00~13:00
午後 13:00~16:00
臨床実技公開
13:00~14:10 岸田美由紀先生による臨床実技公開
14:10~14:30 休憩
14:30~16:00 二木清文先生による臨床実技公開、質疑応答
16:00 閉会
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まり、参加者の自己紹介がありました。
昨年度まではオープン例会として外部の先生方を招き、代表の二木先生の治療室を借りて実施されていましたが、4年目となる本年度は滋賀漢方の会員が増えたことより滋賀漢方会員中心とした「治療室例会」とすることになりました。
普段の例会も遠方からの参加が多い滋賀漢方ですが、今回は愛知、東京本部の先生方に参加していただき、新しい刺激を受ける日となりました。
午前は普段例会でしない実技を二木先生の説明を受けながら行いました。
子午治療、円皮鍼、寫法鍼を使って効果的な疾患の説明があり、特に骨折においての寫法鍼の臨床話は興味深いものがありました。
寫法鍼は昨年の7月の合宿の際に捻挫や腰痛などにおいての使い方を教わりましたが、今回は臨床でよくある疾患にも使え、考え方次第でバリエーション豊かな道具という認識を持つことが出来ました。
また五十肩と肩関節の亜脱臼の見分け方、安全な整復法の仕方を教わりました。
知熱灸は中間部位の瘀血に向くということでした。
それぞれ背中などにお灸の実技をし、「めちね」と呼ぶ、目のまぶたの上に置くお灸も体験しました。
午後ははじめに岸田美由紀先生の臨床実技公開でした。
寸関尺それぞれの脈の状態の説明があり、お腹をみて気・血・津液の状態、各臓腑の状態の説明がありました。そして取穴決定までの流れを細かくみていかれました。
岸田先生の説明に沿って、会員が脈やお腹、肩などを観察し合いました。
ゆっくりと丁寧に治療手順の説明があり、一連の治療の流れを見させてもらいました。
漂治法はそれぞれ先生方の考えがあり、普段の例会では見られない貴重な機会となりました。
次にグループ班に分かれての小里方式を行いました。
休憩を挟み、次に二木清文先生の臨床実技公開が行われました。
モデル4名に対して助手スタッフも参加し、普段の治療室が再現されました。
二木先生の判断、そして治療展開の速さに、見学会員はついていくのに必死でありました。
治療を終えての質疑応答はあまり出ませんでしたが、改めて目の前で繰り広げられ圧倒されたという点も大きかったのではないでしょうか。
昨年は雪が降り懇親会が中止となりましたが、今年は雪も降らず無事行われました。
滋賀のかんぽの宿で温泉と立派な会席をいただきました。
普段話す時間が取れない先生ともお話する時間が出来、有意義な時間となりました。
来月は普段の例会になりますので一般聴講も受付があります。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2012年1月25日水曜日
2011年12月20日火曜日
12月例会報告
平成23年12月18日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 二木優子先生
「開業前後のお話」 生内優里先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。
今年を振り返ると、東日本大震災、福島原発事故が大きく占めたという点から、国の対応が民間の思いと大きくずれているというお話がありました。先生の知人が現地を何度も往復しているようで、日本の国民が国に不信感を抱くのも無理がないというお話には、何が真実なのかわからない状況において、報道の中身に流されないようにしなければならないと感じました。
また、先月自身の胆石の状態が急変し、その時の体の変化をお話くださいました。抗生物質投与後の体の違和感などは、実際に受けたことがない者にとっては患者さんの気持ちを理解する上で興味深いお話でした。
午前最初の講義は、二木優子先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は23、24難の読解進行をしていただきました。
23難は経脈流注の説明をしており、24難は循環する脈気が途絶えたときの症状と予後が書かれています。質疑で神志を失った後の問いが出た際は、先天の気と後天の気の関係のお話があり、また、心虚というのは中医では確立され、経絡治療ではないものと考えられていますが、臨床においての観察より、慢性疾患では心の虚も認められるという方向になってきたとのことでした。
次に生内優里先生の臨床報告改め、開業前後についてのお話がありました。
生内先生は今年の6月に自宅の2階で鍼灸院を開業されました。
自分の理想とする「のびのびとした空間を造りたい」とのことから、病院と感じさせないような素材や色に気を配り、スリッパも季節に合わせて揃えるという女性ならではの心配りをされているようです。
開業前はちょっとしたドタバタ劇となったお話から、開業後の不安を患者さんが救ってくれたこと、また、女性一人でするにあたって防犯面でも気をつけることなど、現在開業している先生方との意見交換もあり興味深いものでした。
そして、毎月の研修会参加の意識が以前の勉強する場から、一人で治療する立場となってからは、軌道修正の場としての割合が大きくなったとお話がありました。
これから開業する先生方は勿論のこと、開業されている先生方にとっても普段聞けないお話であったために充実な時間となりました。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は逆腹式呼吸をしました。難しいので出来なくてもイメージするだけでもいいとアドバイスをいただきました。気の操作など興味深い教えがありました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は肝経をみていきました。
入会して間もない頃は、ベテランの先生方が脈を診てツボがずれていると言われることがどうしてわかるのかと不思議で仕方ありませんでしたが、気が付けば基礎班も研修班の先生方と共感できるようになってきました。研修班の先生と一緒に脈を診させてもらうことで自信へと繋がるようです。
しかしながら、二木先生の細かな指摘については「どうして見ていないのにばれるのか・・・」という声が毎度あがります。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は土井先生が指導してくださいました。
研修班の先生が中心となり基礎班の基本刺鍼をチェックしてくださいました。
今までぎこちなかった姿勢や刺鍼も徐々に形となってきました。二木先生からは気の入り方の指摘から「患者さんによくなってもらいたいという気持ちがなにより大切である」とお話をいただきました。そして目の前で一瞬で鍼を仕上げることにとまどう会員には「経験で出来るものだから」と、今は仕上がるまで丁寧にするということを指導くださいました。
てい鍼を使うにあたっては適当にやっても意味がないということより、てい鍼だからこそ効かさなければいけないという言葉は心に響くものとなりました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
モデルになると患者さんが受けていることを自分の肌で感じることが出来、「こういうことをされると気持ちがいいですね」と客観的にわかってよかったという声がありました。
また、治療中の質疑で鍼後の気の流れる状態から体の状態が把握できるということを学ぶことが出来ました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・問診」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができました。
今月は問診を重点し病理を考え証決定を導きました。ベテランの先生になると問診だけで十分な証決定が出来る一方で、基礎班組は腹診をしても考えと一致しないので大きな壁を感じることとなりました。いつまでも固まっているようではいけないので、臓腑の働きや病理を身に付け、有意義な意見交換が出来るように努めなければならないと感じました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 二木優子先生
「開業前後のお話」 生内優里先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。
今年を振り返ると、東日本大震災、福島原発事故が大きく占めたという点から、国の対応が民間の思いと大きくずれているというお話がありました。先生の知人が現地を何度も往復しているようで、日本の国民が国に不信感を抱くのも無理がないというお話には、何が真実なのかわからない状況において、報道の中身に流されないようにしなければならないと感じました。
また、先月自身の胆石の状態が急変し、その時の体の変化をお話くださいました。抗生物質投与後の体の違和感などは、実際に受けたことがない者にとっては患者さんの気持ちを理解する上で興味深いお話でした。
午前最初の講義は、二木優子先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は23、24難の読解進行をしていただきました。
23難は経脈流注の説明をしており、24難は循環する脈気が途絶えたときの症状と予後が書かれています。質疑で神志を失った後の問いが出た際は、先天の気と後天の気の関係のお話があり、また、心虚というのは中医では確立され、経絡治療ではないものと考えられていますが、臨床においての観察より、慢性疾患では心の虚も認められるという方向になってきたとのことでした。
次に生内優里先生の臨床報告改め、開業前後についてのお話がありました。
生内先生は今年の6月に自宅の2階で鍼灸院を開業されました。
自分の理想とする「のびのびとした空間を造りたい」とのことから、病院と感じさせないような素材や色に気を配り、スリッパも季節に合わせて揃えるという女性ならではの心配りをされているようです。
開業前はちょっとしたドタバタ劇となったお話から、開業後の不安を患者さんが救ってくれたこと、また、女性一人でするにあたって防犯面でも気をつけることなど、現在開業している先生方との意見交換もあり興味深いものでした。
そして、毎月の研修会参加の意識が以前の勉強する場から、一人で治療する立場となってからは、軌道修正の場としての割合が大きくなったとお話がありました。
これから開業する先生方は勿論のこと、開業されている先生方にとっても普段聞けないお話であったために充実な時間となりました。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は逆腹式呼吸をしました。難しいので出来なくてもイメージするだけでもいいとアドバイスをいただきました。気の操作など興味深い教えがありました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は肝経をみていきました。
入会して間もない頃は、ベテランの先生方が脈を診てツボがずれていると言われることがどうしてわかるのかと不思議で仕方ありませんでしたが、気が付けば基礎班も研修班の先生方と共感できるようになってきました。研修班の先生と一緒に脈を診させてもらうことで自信へと繋がるようです。
しかしながら、二木先生の細かな指摘については「どうして見ていないのにばれるのか・・・」という声が毎度あがります。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は土井先生が指導してくださいました。
研修班の先生が中心となり基礎班の基本刺鍼をチェックしてくださいました。
今までぎこちなかった姿勢や刺鍼も徐々に形となってきました。二木先生からは気の入り方の指摘から「患者さんによくなってもらいたいという気持ちがなにより大切である」とお話をいただきました。そして目の前で一瞬で鍼を仕上げることにとまどう会員には「経験で出来るものだから」と、今は仕上がるまで丁寧にするということを指導くださいました。
てい鍼を使うにあたっては適当にやっても意味がないということより、てい鍼だからこそ効かさなければいけないという言葉は心に響くものとなりました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
モデルになると患者さんが受けていることを自分の肌で感じることが出来、「こういうことをされると気持ちがいいですね」と客観的にわかってよかったという声がありました。
また、治療中の質疑で鍼後の気の流れる状態から体の状態が把握できるということを学ぶことが出来ました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・問診」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができました。
今月は問診を重点し病理を考え証決定を導きました。ベテランの先生になると問診だけで十分な証決定が出来る一方で、基礎班組は腹診をしても考えと一致しないので大きな壁を感じることとなりました。いつまでも固まっているようではいけないので、臓腑の働きや病理を身に付け、有意義な意見交換が出来るように努めなければならないと感じました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2011年11月20日日曜日
11月の例会報告
平成23年11月20日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 井上利和先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。
自身のお子さんのポリオ接種の話から、日本の承認ワクチンについての説明がありました。
生ワクチンは頻度は少ないのですが、生ワクチンを飲んだ人や保護者など周りの人に、ワクチンの副作用として小児まひが起こることがあるのですが、国内で承認されているワクチンは、今のところ経口生ワクチンしかありません。先進国でいまだに経口生ワクチンを使用しているのは日本だけで輸入は避け、国内で作ると一点張りで何年先になるかわかりません。このような状況下で神奈川県では独自で不活性化ワクチンを輸入して接種できる環境を整えました。国からの批判は免れないようでしたが、患者の為を考えればそうするべきだという考えに至ったのでしょう。我々鍼灸師も患者さんへの治療は患者目線でなくてはならないと、鍼灸に置き換えてのお話がありました。
午前最初の講義は、井上利和先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は21、22難の読解進行をしていただきました。
21難は脈象と病態を比較し、脈象が優先するという原則を説明しており、22難は是動・所生病についての説明があります。どちらの難もそのままの受け取りであまり臨床では重きを置いていないということでした。どこまでが病症の脈なのかという問いには、患者の訴えと脈の訴えが異なる場合は本来の気持ちのいい脈にしても逆効果になる場合があるので適する脈にするという臨床の話を聞くことが出来ました。最後に10分の時間が余ったので臨床の質疑がありました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回の講義は肺虚肝実証についてでした。
病理の説明と臨床の話を交えてお話くださいました。
肝実は瘀血が左下腹部に溜まりやすいのですが、これを鍼では気を動かして血を引っ張っていくことに対し、薬方では溜まっている血を出す=瘀血を重視した治療になります。同様に中医鍼灸は薬方と同じ考えですので血に対してのアプローチをする鍼の技術や灸の技術があり、日本でも行われています。しかしながら、経絡経穴を駆使して血を流すことが経絡治療であり、難経の狙いである肝経を触らずとも治療をすることは当会の目指していることであります。
10数年前は鍼でも血を動かせる鍼を追求していくべきと言われていたことが当会で行われている手法で出来ており、先生方の観察力には脱帽する思いです。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
来月は逆腹式呼吸をします。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は三焦経と胆経をみていきました。
基礎班組はチームワークよく、確認しながら皆で脈の確認が出来るようになってきました。それぞれが納得するまでやり合います。また、新人会員の手を取り試行錯誤する様子はだんだん成長している証拠でありました。当会では臨床に役立つ経穴の取り方を学んでいます。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は二木先生が指導してくださいました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
問診をしながらそれぞれ証を導き出すのですが、迷っているうちに体表の変化が起こってしまいました。それでもそれぞれの証が合うか確かめるとこれだというのが出てきます。経験の浅い会員にとっては体表観察からの治療パターンで今まで見る機会のなかったものになりました。
聴講班が最後まで時間をとってしていたため、早く終わった班の会員が二木先生を囲み、質疑応答が行われました。こんなこと聞いてもいいのかなという質問から、へぇ~という答えが広がり、少しでもわからないことがあれば聞くべきだと思いました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・体表観察」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができます。来月も続きます。
今月は体表観察ということで先月の腹診から病理を考え証決定、3点セット(肩・脈・お腹)で確認する復習を含めたものとなりました。基礎班組は研修班の先生方の誘導より、病理考察についてまだまだ未熟さを感じることとなりました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 井上利和先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。
自身のお子さんのポリオ接種の話から、日本の承認ワクチンについての説明がありました。
生ワクチンは頻度は少ないのですが、生ワクチンを飲んだ人や保護者など周りの人に、ワクチンの副作用として小児まひが起こることがあるのですが、国内で承認されているワクチンは、今のところ経口生ワクチンしかありません。先進国でいまだに経口生ワクチンを使用しているのは日本だけで輸入は避け、国内で作ると一点張りで何年先になるかわかりません。このような状況下で神奈川県では独自で不活性化ワクチンを輸入して接種できる環境を整えました。国からの批判は免れないようでしたが、患者の為を考えればそうするべきだという考えに至ったのでしょう。我々鍼灸師も患者さんへの治療は患者目線でなくてはならないと、鍼灸に置き換えてのお話がありました。
午前最初の講義は、井上利和先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は21、22難の読解進行をしていただきました。
21難は脈象と病態を比較し、脈象が優先するという原則を説明しており、22難は是動・所生病についての説明があります。どちらの難もそのままの受け取りであまり臨床では重きを置いていないということでした。どこまでが病症の脈なのかという問いには、患者の訴えと脈の訴えが異なる場合は本来の気持ちのいい脈にしても逆効果になる場合があるので適する脈にするという臨床の話を聞くことが出来ました。最後に10分の時間が余ったので臨床の質疑がありました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回の講義は肺虚肝実証についてでした。
病理の説明と臨床の話を交えてお話くださいました。
肝実は瘀血が左下腹部に溜まりやすいのですが、これを鍼では気を動かして血を引っ張っていくことに対し、薬方では溜まっている血を出す=瘀血を重視した治療になります。同様に中医鍼灸は薬方と同じ考えですので血に対してのアプローチをする鍼の技術や灸の技術があり、日本でも行われています。しかしながら、経絡経穴を駆使して血を流すことが経絡治療であり、難経の狙いである肝経を触らずとも治療をすることは当会の目指していることであります。
10数年前は鍼でも血を動かせる鍼を追求していくべきと言われていたことが当会で行われている手法で出来ており、先生方の観察力には脱帽する思いです。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
来月は逆腹式呼吸をします。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は三焦経と胆経をみていきました。
基礎班組はチームワークよく、確認しながら皆で脈の確認が出来るようになってきました。それぞれが納得するまでやり合います。また、新人会員の手を取り試行錯誤する様子はだんだん成長している証拠でありました。当会では臨床に役立つ経穴の取り方を学んでいます。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は二木先生が指導してくださいました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
問診をしながらそれぞれ証を導き出すのですが、迷っているうちに体表の変化が起こってしまいました。それでもそれぞれの証が合うか確かめるとこれだというのが出てきます。経験の浅い会員にとっては体表観察からの治療パターンで今まで見る機会のなかったものになりました。
聴講班が最後まで時間をとってしていたため、早く終わった班の会員が二木先生を囲み、質疑応答が行われました。こんなこと聞いてもいいのかなという質問から、へぇ~という答えが広がり、少しでもわからないことがあれば聞くべきだと思いました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・体表観察」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができます。来月も続きます。
今月は体表観察ということで先月の腹診から病理を考え証決定、3点セット(肩・脈・お腹)で確認する復習を含めたものとなりました。基礎班組は研修班の先生方の誘導より、病理考察についてまだまだ未熟さを感じることとなりました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2011年10月17日月曜日
10月の例会報告
平成23年10月16日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 中尾俊哉先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。
世界的不況の話から始まり、ご自身が病気にかかったお話をされました。
ここ最近自身の状態がおかしく病院へ行かれたそうですが、医師からのポリープ疑いから胆石の痛みだったことが判明し、胆嚢摘出を免れたとのこと。
普段痛みが出ることから自己治療を続けているという話を聞きました。
病気を経験することで病気の人の痛みや気持ちがわかる、
自分の治療を確かめて観察することが大切で大事だということでした。
そういう意味でも自分が病気をしたら自分で治療をしてみることを薦められました。
午前最初の講義は、中尾俊哉先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は20難の読解進行をしていただきました。
20難は10難で述べた一脈十変をはじめとする脈象の変化を陰陽によって分類説明したものです。中尾先生より普段使わない言葉や重陽、重陰と聞き慣れない言葉の説明がありました。
文の中で精神錯乱病の脈とあり、それは興奮性のものと抑鬱性のものがあり、なかでも鬱の人にみられる脈は細く沈み気味という話になりましたが、全てがそうなのかどうかという質問がありました。
それは、体の状態変化よりおこったものの鬱と、心からおこった鬱のものとでは違うのではないかというところに行き着きました。
また、浮脈はどのようにみればいいのかという質問には、脈は蔵の影響が大きく占めるため、先に治療対象とするのは蔵であり、そこから腑がみえやすくなるということでした。
20難は臨床であまり重視しないことから、少し離れた質問が飛び交い、先生方より臨床の話を聞くことができました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回の講義は肝虚陽虚証についてでした。
病理の説明と臨床の話を交えてお話くださいました。
基礎講座の前にアップル社のマッキントッシュの話題から、現代は選択肢が沢山あり高いものから安いものまで選べるようになってきたことで質を見極める時代になってきたという話を、オリジナルで特殊である当会のてい鍼治療に例えられました。いいものが時代に残り、それが次の世代へ伝えられていく、世間で当たり前になっていく。鍼灸の分野で我々は最先端となるという言葉には力強いメッセージがありました。また、実際に業界で活躍されている先生方が当会と同じ考え方に気づき、今までの治療方法ではいけない場合もあると言われていることから、既に当会は一歩前へ出ているのだと確信したところでした。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は先月出来なかった背骨を緩める動作を教えていただきました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は腎経と心包経をみていきました。
特に中衝の取り方が全く異なりざわめきが出ましたが、脈をみるとなるほどとなりました。
当会では臨床に役立つ経穴の取り方を学んでいます。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は水戸先生が指導してくださいました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
モデル患者になると患者さんがどのような感じで受けておられるのかがわかりますし、鍼の感覚もわかりとても勉強になります。小林班では2人を目標で2人目は3分治療となりましたが、それでも基礎刺鍼と違い、3点セットがより気持ちのいい仕上がりになったのを確認することが出来ました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・腹診」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができます。このような機会は今までなかったのでとても貴重でありがたい勉強の場となっています。来月からもしばらく続きます。
今月は腹診から病理を考え証決定、3点セット(肩・脈・お腹)で確認するのを目標としました。
ベテランの先生から指導を受けながら、新人会員はなんとか考え答えを出すのですが、もうひとつ自信が持てずに固まりました。二木先生がぐだぐだの様子を伺いながら指摘・誘導をしてくださいました。間違っていてもいいから、自分はこう思うということを伝えることでそこから議論が始めることが出来ます。今後もどんどん意見が出れば、より広い目で考える機会が作れそうです。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 中尾俊哉先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は小林久志先生による会長挨拶から始まりました。
世界的不況の話から始まり、ご自身が病気にかかったお話をされました。
ここ最近自身の状態がおかしく病院へ行かれたそうですが、医師からのポリープ疑いから胆石の痛みだったことが判明し、胆嚢摘出を免れたとのこと。
普段痛みが出ることから自己治療を続けているという話を聞きました。
病気を経験することで病気の人の痛みや気持ちがわかる、
自分の治療を確かめて観察することが大切で大事だということでした。
そういう意味でも自分が病気をしたら自分で治療をしてみることを薦められました。
午前最初の講義は、中尾俊哉先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は20難の読解進行をしていただきました。
20難は10難で述べた一脈十変をはじめとする脈象の変化を陰陽によって分類説明したものです。中尾先生より普段使わない言葉や重陽、重陰と聞き慣れない言葉の説明がありました。
文の中で精神錯乱病の脈とあり、それは興奮性のものと抑鬱性のものがあり、なかでも鬱の人にみられる脈は細く沈み気味という話になりましたが、全てがそうなのかどうかという質問がありました。
それは、体の状態変化よりおこったものの鬱と、心からおこった鬱のものとでは違うのではないかというところに行き着きました。
また、浮脈はどのようにみればいいのかという質問には、脈は蔵の影響が大きく占めるため、先に治療対象とするのは蔵であり、そこから腑がみえやすくなるということでした。
20難は臨床であまり重視しないことから、少し離れた質問が飛び交い、先生方より臨床の話を聞くことができました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回の講義は肝虚陽虚証についてでした。
病理の説明と臨床の話を交えてお話くださいました。
基礎講座の前にアップル社のマッキントッシュの話題から、現代は選択肢が沢山あり高いものから安いものまで選べるようになってきたことで質を見極める時代になってきたという話を、オリジナルで特殊である当会のてい鍼治療に例えられました。いいものが時代に残り、それが次の世代へ伝えられていく、世間で当たり前になっていく。鍼灸の分野で我々は最先端となるという言葉には力強いメッセージがありました。また、実際に業界で活躍されている先生方が当会と同じ考え方に気づき、今までの治療方法ではいけない場合もあると言われていることから、既に当会は一歩前へ出ているのだと確信したところでした。
午前の最後の講義は、中尾先生の気功指導でした。
今月は先月出来なかった背骨を緩める動作を教えていただきました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は腎経と心包経をみていきました。
特に中衝の取り方が全く異なりざわめきが出ましたが、脈をみるとなるほどとなりました。
当会では臨床に役立つ経穴の取り方を学んでいます。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は水戸先生が指導してくださいました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
モデル患者になると患者さんがどのような感じで受けておられるのかがわかりますし、鍼の感覚もわかりとても勉強になります。小林班では2人を目標で2人目は3分治療となりましたが、それでも基礎刺鍼と違い、3点セットがより気持ちのいい仕上がりになったのを確認することが出来ました。
今月の例会後の指導者研修会では、「基礎実技特訓講座・腹診」が行われました。
通常は入会して半年の会員対象の研修会ですが、基礎の特訓ということで入会してまもない先生も参加ができます。このような機会は今までなかったのでとても貴重でありがたい勉強の場となっています。来月からもしばらく続きます。
今月は腹診から病理を考え証決定、3点セット(肩・脈・お腹)で確認するのを目標としました。
ベテランの先生から指導を受けながら、新人会員はなんとか考え答えを出すのですが、もうひとつ自信が持てずに固まりました。二木先生がぐだぐだの様子を伺いながら指摘・誘導をしてくださいました。間違っていてもいいから、自分はこう思うということを伝えることでそこから議論が始めることが出来ます。今後もどんどん意見が出れば、より広い目で考える機会が作れそうです。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2011年9月19日月曜日
9月の例会報告
平成23年9月18日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 大野沙織先生
「症例報告」 小林久志先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。
先日、自身が車にはねられそうになったことを題にされお話をされました。
事故では右足首を車の後輪が乗り越えていったとのことで、幸いにし骨折はなく外傷のみで済んだこと。子供が側に居なかったことをあげられました。先月の講義でありました脾虚肝実証で治療をされたそうです。交通事故の後遺症についてはこちらがプロという先生の自信に満ち溢れる言葉に、鍼灸師である会員は身が引き締まる思いとなりました。
また、会員向けのメーリングリストに会員の大野先生が開業後の営業報告をしたことより、二木先生が開業時で行った宣伝方法やその考え方について聞くことが出来ました。
現代はメディア時代ですが、先生の方法は今でも十分使えますので、今後開業予定の先生方、既に開業された先生方にとって大きなヒントになりました。
午前最初の講義は、大野沙織先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は19難の読解進行をしていただきました。
19難は、脈象の陰陽の逆か順かで病医の内外が診別出来ることを、男脈・女脈に例えて説明しています。
男性と女性ではこの難で書かれているようにどの程度参考にして診ればいいのかという質問から、頭の切れる人の脈など、ちょっとしたところから二木先生から脈診の引き出しをいただきました。また、女性の尺脈につながる話から、不妊治療についての質問・意見交換が飛び交いました。その中でも、二木先生の妊娠した人の数十倍は不妊の方がいる、実は頻繁に妊娠がおこっているというお話から、ではなぜ懐妊につながらないのかということを臨床話を交えお話くださいました。不妊治療は鍼灸治療でも盛んに行われるようになってきたこともあり、それぞれの先生方からの質問が絶えず、二木先生が失笑してしまうほど充実したものとなりました。
次に、今月は小林久志先生による症例報告がありました。
ケースは味覚障害と頭痛・立ちくらみの2症例でした。
味覚障害は治療期間が半年程で完治したとのことで、先生の手技について質問が飛びました。頭痛のケースは脳脊髄液減少症のケースも少なくないとのことで、病院でも診断できる医師も少ないとのことで案外よくならないタイプのものは当てはまるのではということでした。
なかなかよくならない患者さんに対してどうすればいいのかという質問に対する先生の答えが大変興味深く、一同爆笑となりました。施術者として必要なことを再認識させてもらいました。そして施術側にしか分からない反応、治療効果を伝えることも患者さんにとって希望につながるのだと感じました。
午前の最後の講義は、今月より始まりました「気功指導」を中尾先生のもと、全員で行いました。
15分と短い時間ですが、関節をひとつひとつ緩めていくことで、手がぽかぽかしました。
なかには汗をかかれた先生もいました。
二木先生と小林先生には中尾先生がマンツーマンで指導くださいました。
来月は今月出来なかった背骨を緩める動作を教えていただけるようです。
何事も継続あっての習得ですので、日々の生活で5分でもいいから今日したことをしてみてくださいと、中尾先生から指導を受けました。
月に一度になりますが、実技以外で全員で体を動かす機会が出来、ますます楽しみが増えたと会員の声がありました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は小腸経と膀胱経をみていきました。
小腸経の養老の取り方は、文章を読んでも分からず曖昧だったのですが、
二木先生が「こうして、これをこうするんです」と誘導するならば、
「こうするのか~、へぇ~!」と、歓声が上がりました。
そして、新人会員はベテランの先輩会員の指導のもと、きちんと経絡に触れているか、経穴をとらえることが出来ているかをチェックしていただきました。
とても繊細な作業なだけに、新人会員はベテランの先生方の感覚の鋭さに圧倒されるのでありました。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
今月も二木先生が腕を出してくださり、指導を受けることができました。
それぞれ不足しているところを指摘くださり、課題を与えてくださいました。
隣のベッドでは岸田先生を中心に先輩会員が新人会員に指導をしてくださいました。
「メリハリがない」という声が聞こえてきましたが、これは誰もが通る問題なのか、今言われていない会員も、少し前は何度も指摘されていました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
二木先生がベッドを行き来し、それぞれ確認をしてくださりスムーズに進めることが出来ました。この時間に一連の実技をすることで、治療をする側も、患者役になる側も毎回新しい気付きを得ることが出来ます。新しく入会された先生方も、少しでも疑問が出たことは遠慮することなく些細なことでも構いませんので何でも質問をぶつけてみてください。実はそこからプラスαの臨床話が広がり、とても充実した時間になります。
今月は連休ということもあってか、聴講生が3人と少なかったため、聴講班は担当の小林先生からマンツーマンで指導を受けることができました。
今月の例会後の指導者研修会では、岸田先生による七十五難の講義と実技が行われました。
今回、岸田先生の新しい発見から、小林先生の臨床結果後の検討、二木先生の3点セットの意義より、七十五難もバリエーションがあってもおかしくないという話でまとまりました。
今後どう発展していくのか楽しみです。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 大野沙織先生
「症例報告」 小林久志先生
「気功指導」 中尾俊哉先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は二木清文先生による代表挨拶から始まりました。
先日、自身が車にはねられそうになったことを題にされお話をされました。
事故では右足首を車の後輪が乗り越えていったとのことで、幸いにし骨折はなく外傷のみで済んだこと。子供が側に居なかったことをあげられました。先月の講義でありました脾虚肝実証で治療をされたそうです。交通事故の後遺症についてはこちらがプロという先生の自信に満ち溢れる言葉に、鍼灸師である会員は身が引き締まる思いとなりました。
また、会員向けのメーリングリストに会員の大野先生が開業後の営業報告をしたことより、二木先生が開業時で行った宣伝方法やその考え方について聞くことが出来ました。
現代はメディア時代ですが、先生の方法は今でも十分使えますので、今後開業予定の先生方、既に開業された先生方にとって大きなヒントになりました。
午前最初の講義は、大野沙織先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は19難の読解進行をしていただきました。
19難は、脈象の陰陽の逆か順かで病医の内外が診別出来ることを、男脈・女脈に例えて説明しています。
男性と女性ではこの難で書かれているようにどの程度参考にして診ればいいのかという質問から、頭の切れる人の脈など、ちょっとしたところから二木先生から脈診の引き出しをいただきました。また、女性の尺脈につながる話から、不妊治療についての質問・意見交換が飛び交いました。その中でも、二木先生の妊娠した人の数十倍は不妊の方がいる、実は頻繁に妊娠がおこっているというお話から、ではなぜ懐妊につながらないのかということを臨床話を交えお話くださいました。不妊治療は鍼灸治療でも盛んに行われるようになってきたこともあり、それぞれの先生方からの質問が絶えず、二木先生が失笑してしまうほど充実したものとなりました。
次に、今月は小林久志先生による症例報告がありました。
ケースは味覚障害と頭痛・立ちくらみの2症例でした。
味覚障害は治療期間が半年程で完治したとのことで、先生の手技について質問が飛びました。頭痛のケースは脳脊髄液減少症のケースも少なくないとのことで、病院でも診断できる医師も少ないとのことで案外よくならないタイプのものは当てはまるのではということでした。
なかなかよくならない患者さんに対してどうすればいいのかという質問に対する先生の答えが大変興味深く、一同爆笑となりました。施術者として必要なことを再認識させてもらいました。そして施術側にしか分からない反応、治療効果を伝えることも患者さんにとって希望につながるのだと感じました。
午前の最後の講義は、今月より始まりました「気功指導」を中尾先生のもと、全員で行いました。
15分と短い時間ですが、関節をひとつひとつ緩めていくことで、手がぽかぽかしました。
なかには汗をかかれた先生もいました。
二木先生と小林先生には中尾先生がマンツーマンで指導くださいました。
来月は今月出来なかった背骨を緩める動作を教えていただけるようです。
何事も継続あっての習得ですので、日々の生活で5分でもいいから今日したことをしてみてくださいと、中尾先生から指導を受けました。
月に一度になりますが、実技以外で全員で体を動かす機会が出来、ますます楽しみが増えたと会員の声がありました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は小腸経と膀胱経をみていきました。
小腸経の養老の取り方は、文章を読んでも分からず曖昧だったのですが、
二木先生が「こうして、これをこうするんです」と誘導するならば、
「こうするのか~、へぇ~!」と、歓声が上がりました。
そして、新人会員はベテランの先輩会員の指導のもと、きちんと経絡に触れているか、経穴をとらえることが出来ているかをチェックしていただきました。
とても繊細な作業なだけに、新人会員はベテランの先生方の感覚の鋭さに圧倒されるのでありました。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
今月も二木先生が腕を出してくださり、指導を受けることができました。
それぞれ不足しているところを指摘くださり、課題を与えてくださいました。
隣のベッドでは岸田先生を中心に先輩会員が新人会員に指導をしてくださいました。
「メリハリがない」という声が聞こえてきましたが、これは誰もが通る問題なのか、今言われていない会員も、少し前は何度も指摘されていました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
二木先生がベッドを行き来し、それぞれ確認をしてくださりスムーズに進めることが出来ました。この時間に一連の実技をすることで、治療をする側も、患者役になる側も毎回新しい気付きを得ることが出来ます。新しく入会された先生方も、少しでも疑問が出たことは遠慮することなく些細なことでも構いませんので何でも質問をぶつけてみてください。実はそこからプラスαの臨床話が広がり、とても充実した時間になります。
今月は連休ということもあってか、聴講生が3人と少なかったため、聴講班は担当の小林先生からマンツーマンで指導を受けることができました。
今月の例会後の指導者研修会では、岸田先生による七十五難の講義と実技が行われました。
今回、岸田先生の新しい発見から、小林先生の臨床結果後の検討、二木先生の3点セットの意義より、七十五難もバリエーションがあってもおかしくないという話でまとまりました。
今後どう発展していくのか楽しみです。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2011年8月24日水曜日
8月の例会報告
平成23年8月21日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 水戸尚子先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は臨時総会から始まりました。
午前最初の講義は、水戸尚子先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は18難の読解進行をしていただきました。
18難は、六部定位と脈位に臓腑を配当していることが書かれています。
今回は脈の強弱で病の強弱や、浮・中・沈それぞれの脈状が違うということを踏まえ、五臓異常をみるのか、体の上・中・下の部位の異常をみるのか、混乱気味の会員に、「何をみるのか目的をもってみればいい」とアドバイスをいただきました。
二木先生の話の中で、「脈の浅い深いは、病の位置ではなく病の記憶」という表現に、ひとつのことでこんなにも考えの幅ができるのかと考えさせられました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回は脾虚肝実証でした。
まず、肝実というと脈がガンガンと強く打っているようなイメージを持ちやすいがそうではなく、むしろ弱くて中でかたいものが触れるものだと、間違えやすい点を指摘していただきました。
今回は自身のホームからの転落事故や、ゴールボールの練習で肋骨を2本折ったエピソードを交えてお話くださいました。話の流れでガンの脈の話を聞いたのですが、本には載っていない表現でしたのでありがたく伺いました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は脾経と心経をみていきました。
二木先生の担当されたベッドでは、少しでもずれると先生の指摘が入っていました。
「雑すぎる」「速すぎる」「ずれている」「姿勢をきちんと」「下を見ない」「顎を上げない」などなど・・ツボひとつ触るのに一苦労です。ですが、同じツボを使っているのに同じ効果が出ないというのは何かが足りないということなのでしょう。
今月は耳前動脈の触れ方、診方を教わりました。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は岸田先生の指導でした。
そして、今月は珍しく二木先生が腕を差し出してくれたこともあり、それを逃さんとする会員が次々と先生に指導をしてほしいと並び、チェックを受けていました。
入会して半年以上経ったメンバーは大体よくなってきたとのことでしたが、それぞれ足りない部分があり、各自新しい宿題となりました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、今回は基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
また今月は例会後の指導者研修会で二木先生による四九難の講義と実技が行われました。
今月は嬉しいことに聴講で参加されていた鍼灸師の先生が入会されました。
免許はあるものの鍼灸と離れていたとのことで、勉強していきたいとのことでした。
また、先月も新しく入会された先生がいます。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 水戸尚子先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)、小里方式
午前は臨時総会から始まりました。
午前最初の講義は、水戸尚子先生による「難経読み合わせ」でした。
今月は18難の読解進行をしていただきました。
18難は、六部定位と脈位に臓腑を配当していることが書かれています。
今回は脈の強弱で病の強弱や、浮・中・沈それぞれの脈状が違うということを踏まえ、五臓異常をみるのか、体の上・中・下の部位の異常をみるのか、混乱気味の会員に、「何をみるのか目的をもってみればいい」とアドバイスをいただきました。
二木先生の話の中で、「脈の浅い深いは、病の位置ではなく病の記憶」という表現に、ひとつのことでこんなにも考えの幅ができるのかと考えさせられました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。
今回は脾虚肝実証でした。
まず、肝実というと脈がガンガンと強く打っているようなイメージを持ちやすいがそうではなく、むしろ弱くて中でかたいものが触れるものだと、間違えやすい点を指摘していただきました。
今回は自身のホームからの転落事故や、ゴールボールの練習で肋骨を2本折ったエピソードを交えてお話くださいました。話の流れでガンの脈の話を聞いたのですが、本には載っていない表現でしたのでありがたく伺いました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は脾経と心経をみていきました。
二木先生の担当されたベッドでは、少しでもずれると先生の指摘が入っていました。
「雑すぎる」「速すぎる」「ずれている」「姿勢をきちんと」「下を見ない」「顎を上げない」などなど・・ツボひとつ触るのに一苦労です。ですが、同じツボを使っているのに同じ効果が出ないというのは何かが足りないということなのでしょう。
今月は耳前動脈の触れ方、診方を教わりました。
取穴の次は聴講班、基礎班と研修班合同とに分かれて基本刺鍼をしました。
聴講班は岸田先生の指導でした。
そして、今月は珍しく二木先生が腕を差し出してくれたこともあり、それを逃さんとする会員が次々と先生に指導をしてほしいと並び、チェックを受けていました。
入会して半年以上経ったメンバーは大体よくなってきたとのことでしたが、それぞれ足りない部分があり、各自新しい宿題となりました。
合間にお茶の時間を挟み、実技の後半は聴講班1台、今回は基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。
また今月は例会後の指導者研修会で二木先生による四九難の講義と実技が行われました。
今月は嬉しいことに聴講で参加されていた鍼灸師の先生が入会されました。
免許はあるものの鍼灸と離れていたとのことで、勉強していきたいとのことでした。
また、先月も新しく入会された先生がいます。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
2011年7月18日月曜日
7月の例会報告
平成23年7月17日 草津まちづくりセンター
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 土井麻琴先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)
小里方式
午前は二木清文先生による挨拶から始まりました。

今回は研修会が実施している託児の話から自宅出産の話にはじまり、先日二木先生の弟夫妻の出産に立ち会った助手の若森先生が当日の様子を発表してくださいました。
当日は出産直前までお灸を据え、出産後も胎盤の痛みに対してのお灸を据えられたそうで、奥様によるとお灸をすると全然違うとのことでした。お灸は自然治癒力を高めるので、出産後の経過がお灸をしない場合と比べて良好とのことです。
また、出産前後の状況の中で、母親と父親の顔へと変化していくご夫妻の様子を目の前にして、 女性として感じることが沢山あったという、胸がいっぱいになる若森先生の感想を聞くことが出来ました。
次に先月の日本伝統鍼灸学会に参加した二木先生と水戸先生から感想を聞くことができました。

二木先生より今回の学会テーマが「日本鍼灸とは」ということについて、なぜ今頃になってこのテーマなのかということから説明をいただきました。
東アジアでは日本の鍼灸は知られているが世界の中では無名という現実より、海外は勿論日本のメディアに対してのアプローチを含めたものだったようです。
また、中国や韓国では薬学を含めた医学に対して日本は鍼灸のみであるが、日本の鍼灸は微妙な刺激で十分な効果がある上、強い刺激以上に体に変化を与えることが出来るということから、日本の中でも「てい鍼」が認められてきたこと。当会を含めた伝統鍼灸学会では、日本鍼灸の欠けている「共通用語のなさ」「患者さんに説明が出来る理論がない」これらをいち早く取り入れている団体が漢方鍼医会であるとのお話がありました。新しく入会した会員は勿論のこと全員で会の重要さを感じることとなりました。
そして水戸先生は、ストレスと鍼灸についての科学的な証明を裏付ける発表を聞き、早速患者さんに説明をされたそうなのですが、今後の鍼灸発展のためにも今以上に論文が世に出て、多くの人に鍼灸の良さを知ってもらいたいとお話がありました。
午前最初の講義は、土井麻琴先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は17難の読解進行をしていただきました。
17難は、病症と脈象の予後と転帰が書かれています。
病症と脈が一致するかしないかで予後と転帰をみるということから、臨床でも考えながら治療出来ればという話がありましが、つまづく点も多いため深く考えすぎないようにとアドバイスがありました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。

今回は脾虚陰虚証でした。
陰虚の特徴である虚熱は盛んな熱ではないがずっと続く熱ということで、リウマチの話につながりました。西洋医学は患部にアプローチしてそのつど症状を抑えるのが得意ですが、東洋医学では患部を触らず全体をアプローチすることより症状が出ないようにします。このお話からリウマチの治療でも患部に鍼をほどこすことがないというお話を聞き、改めて鍼灸治療の意味を考えることが出来ました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は胃経を見ていきました。
いつもの倍近く取穴をしたのですが、グループ分けをして二木先生はじめベテランの先生方の指導のお陰で充実したものとなりました。


合間にお茶の時間を挟んで、実技の後半は聴講班2台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。



今月も聴講生が多かったのですが、二木先生の指導ということもあり、全員が先生の治療を受けることが出来たそうです。
また、今月の例会後は滋賀漢方独自で合宿を行いました。


来年の夏の漢方鍼医会20周年大会へ向けて、一致団結の気持ちを込めた企画となり、夜遅くまで臨床のお話や先輩方のアドバイスを受けることが出来、充実したものとなりました。
18日朝は二木先生から、強制的に血を動かすための道具である「寫法鍼」の説明・実技がありました。

寫法鍼といえども刺絡ほど過激でない特殊な道具なのですが、体験するまでは刺激の強いものだったらどうしようと心配しました。
しかし、言葉から感じ取るイメージとは裏腹に少し刺激がある程度のものです。
それでも血が動いていく具合が感じられ、みるみるうちに血行も良くなり驚きました。
初めて体験する先生方にとっては、新たな課題が出来ました。
つづいて中尾先生の気功教室が開かれ、皆で指導を受けました。
動き出してすぐに全身がぽかぽかして気の流れを感じることが出来たことで、鍼灸師としてはこういった気の訓練は必要なものだと感じました。
中尾先生と助手で活躍された井上先生には大変お世話になりました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
午前9時40分~午後16時30分まで
内容
午前「難経読み合わせ」 土井麻琴先生
「各臓の病症と治療について」 二木清文先生
午後 取穴(実践的な取穴練習)
小里方式
午前は二木清文先生による挨拶から始まりました。

今回は研修会が実施している託児の話から自宅出産の話にはじまり、先日二木先生の弟夫妻の出産に立ち会った助手の若森先生が当日の様子を発表してくださいました。
当日は出産直前までお灸を据え、出産後も胎盤の痛みに対してのお灸を据えられたそうで、奥様によるとお灸をすると全然違うとのことでした。お灸は自然治癒力を高めるので、出産後の経過がお灸をしない場合と比べて良好とのことです。
また、出産前後の状況の中で、母親と父親の顔へと変化していくご夫妻の様子を目の前にして、 女性として感じることが沢山あったという、胸がいっぱいになる若森先生の感想を聞くことが出来ました。
次に先月の日本伝統鍼灸学会に参加した二木先生と水戸先生から感想を聞くことができました。

二木先生より今回の学会テーマが「日本鍼灸とは」ということについて、なぜ今頃になってこのテーマなのかということから説明をいただきました。
東アジアでは日本の鍼灸は知られているが世界の中では無名という現実より、海外は勿論日本のメディアに対してのアプローチを含めたものだったようです。
また、中国や韓国では薬学を含めた医学に対して日本は鍼灸のみであるが、日本の鍼灸は微妙な刺激で十分な効果がある上、強い刺激以上に体に変化を与えることが出来るということから、日本の中でも「てい鍼」が認められてきたこと。当会を含めた伝統鍼灸学会では、日本鍼灸の欠けている「共通用語のなさ」「患者さんに説明が出来る理論がない」これらをいち早く取り入れている団体が漢方鍼医会であるとのお話がありました。新しく入会した会員は勿論のこと全員で会の重要さを感じることとなりました。
そして水戸先生は、ストレスと鍼灸についての科学的な証明を裏付ける発表を聞き、早速患者さんに説明をされたそうなのですが、今後の鍼灸発展のためにも今以上に論文が世に出て、多くの人に鍼灸の良さを知ってもらいたいとお話がありました。
午前最初の講義は、土井麻琴先生による「難経読み合わせ」でした。

今月は17難の読解進行をしていただきました。
17難は、病症と脈象の予後と転帰が書かれています。
病症と脈が一致するかしないかで予後と転帰をみるということから、臨床でも考えながら治療出来ればという話がありましが、つまづく点も多いため深く考えすぎないようにとアドバイスがありました。
次に二木清文先生による基礎講義「各臓の病症と治療について」のお話でした。

今回は脾虚陰虚証でした。
陰虚の特徴である虚熱は盛んな熱ではないがずっと続く熱ということで、リウマチの話につながりました。西洋医学は患部にアプローチしてそのつど症状を抑えるのが得意ですが、東洋医学では患部を触らず全体をアプローチすることより症状が出ないようにします。このお話からリウマチの治療でも患部に鍼をほどこすことがないというお話を聞き、改めて鍼灸治療の意味を考えることが出来ました。
午後の実技は取穴からはじまりました。
今回は胃経を見ていきました。
いつもの倍近く取穴をしたのですが、グループ分けをして二木先生はじめベテランの先生方の指導のお陰で充実したものとなりました。


合間にお茶の時間を挟んで、実技の後半は聴講班2台、基礎班と研修班合同で3台のベッドに分かれて小里方式を行いました。



今月も聴講生が多かったのですが、二木先生の指導ということもあり、全員が先生の治療を受けることが出来たそうです。
また、今月の例会後は滋賀漢方独自で合宿を行いました。


来年の夏の漢方鍼医会20周年大会へ向けて、一致団結の気持ちを込めた企画となり、夜遅くまで臨床のお話や先輩方のアドバイスを受けることが出来、充実したものとなりました。
18日朝は二木先生から、強制的に血を動かすための道具である「寫法鍼」の説明・実技がありました。

寫法鍼といえども刺絡ほど過激でない特殊な道具なのですが、体験するまでは刺激の強いものだったらどうしようと心配しました。
しかし、言葉から感じ取るイメージとは裏腹に少し刺激がある程度のものです。
それでも血が動いていく具合が感じられ、みるみるうちに血行も良くなり驚きました。
初めて体験する先生方にとっては、新たな課題が出来ました。
つづいて中尾先生の気功教室が開かれ、皆で指導を受けました。
動き出してすぐに全身がぽかぽかして気の流れを感じることが出来たことで、鍼灸師としてはこういった気の訓練は必要なものだと感じました。
中尾先生と助手で活躍された井上先生には大変お世話になりました。
興味を持たれた学生の皆さん、先生の皆さん、和やかで温かい滋賀漢方鍼医会に一度お越しください。また、わからないことがあれば何でも聞いてみてください。
一緒に笑って楽しく勉強出来れば嬉しいです。お待ちしております。
報告ページ担当 大野沙織
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